障害者雇用はいるだけ、暇すぎる!実体験からみた社内ニートの原因とあなたがとるべき対処法

障害者雇用はいるだけ、社内ニート?暇すぎる原因とあなたがとるべき対処法

やっとの思いで内定を勝ち取った障害者雇用。

入社後は簡単な仕事しかもらえず、「暇すぎる」と感じていませんか?

ずっと責任の小さい仕事しかできず、社内ニート状態が続くのかと肩を落としている人も多いと思います。

かめさん

やることが無さすぎるのもかなり辛い…

じんや

ずっとこのままだと精神的にきついよ

しかし、やることが無い背景にある原因を明らかにして、対処していけば暇な状況から抜け出すことは可能です。

キャリアのしらべ駅

社内ニートとなり暇すぎる毎日、でも相談しあなたの本音を知ることで、次の一手が未来を変える

重要なお知らせ!

「あなた、いるだけじゃないの?」と視線を感じたら黄色信号。

悲惨な末路を避けるなら、まずは地域相談センターか障害者雇用に詳しい専門のエージェントに相談しよう。

以下の、障害者専用の転職エージェントで社外にも目を向けておきましょう。

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社内ニート、暇すぎるってどんな状況?障害者枠でいるだけの”私”

そもそも社内ニートとは、どういう状況を指すのでしょうか?

社内ニートは職場で仕事がなく、ニートのように働いていない状態を指します。

障害者雇用の仕事は単調な作業が多く、同じ作業をずっとできる人もいれば、退屈さを強く感じる人もいます。

あやこ

簡単すぎて、やりがいを感じないです。

職種全体に占める割合
サービス業30.6%
事務職25.0%
販売職19.2%
障害者雇用の職種別割合(厚生労働省職業安定局 平成30年度障害者雇用実態調査結果

障害者雇用はサービスや事務、販売など職業が多いので、営業のような社外とやり取りする仕事が少なく、暇になりますよね。

社内ニートは一見サボっているように見えますが、実はそうではありません。

彼らはむしろ手伝いたい気持ちの方が強いのですが、自分から声をかけられずにいるのです。

仕事中に自分の手が空いたら周りを助けるのが社会人として大切なことですが、実際にその場でサッと引き継げる責任ある仕事はそんなに多くはありません

そして、職場の上司から指示が出されることもなく、社内ニートになるのです。

障害者雇用はいるだけ、暇すぎる4つの訳

社内ニートの存在は紛れもない真実で、以前企業へ訪問した際に、明らかに30分以上は暇そうにしている障害者が数人いました。

なぜ障害者雇用の人が職場にいるだけの状態になり、社内ニートになってしまうのか、原因を見ていきましょう。

キャリアド

どうして社内ニート生まれてしまうのか原因を見ていこう!

  1. 障害者への過度な配慮
  2. コミュニケーションを面倒と感じる
  3. 業務の洗い出しが甘い
  4. 障害者本人が自分のやりがいを理解していない

障害者への過度な配慮

障害者を腫れもののように扱い配慮しすぎるのも、社内ニートが増える原因の一つです。

難しい仕事は精神的に潰れてしまうだろうと、清掃や簡単なPC作業ばかりやらせていても、せいぜい数十分で終わってしまいますよね。

ちほ

何事もほどほどが大切なんだね

障害者に精神的ダメージを与えたくないのはわかりますが、障害者は社内ニート状態の方が辛いかもしれません。

障害者がどれくらいの仕事のキャパシティを持っているのかを把握するためには、実際に業務を行ってみないとわかりません。

コミュニケーションを面倒と感じる

かめさん

業務の進捗をこまめに共有したり定期的に面談したりと、企業側は手間も時間も掛かるよな

キャリアド

たしかに障害者=余計なコミュニケーションが増えると思っている人は多いですね

一般雇用でも「部下にやらせるより自分がやった方が早い」が口癖の上司はどこの職場にもいると思いますが、部下のやる気を引き出すのも重要なマネジメントスキルの一つです。

指示出しそのものに体力を使う上に、指示内容を考えるのも億劫なのでしょう。

業務の洗い出しが甘い

障害者雇用の仕事を生み出すために、企業は大きなタスクを細かく分解する必要があります

あやこ

その場でパッと仕事を探したり、考えるのは大変ですもんね

従業員の大半が障害者の特例子会社は親会社の仕事から生まれた

  • 名刺入力
  • メール便

などの庶務を受託しています。

これは大企業に限ったことでなく、小さな会社でも業務を洗い出すと障害者がちょうどいいと感じる仕事が絞り出せるはずです。

「仕事を作業ごとに分解し組み直してみれば、

ピッキングやロケーションに限らず空箱の清掃など、知的障害者にもできる仕事や、むしろ適している仕事もある」

引用:2007年度掲載「道路貨物運送業における障害者の雇用促進」藤森運輸株式会社

障害者本人が自分のやりがいを理解していない

自分のやりがいがわからない人はたくさんいます。

ちほ

やりがいって自分でよく言うけど、具体的に言葉にするのは難しいね

くるみ

障害者枠の給料では生活できないって感じで、やりがいどころじゃないんだよ……って人も

また、やりがいは「価値」とも言われ、自信の成長であったり、挑戦であったりと人それぞれ異なります。

キャリアビジョンや人生の方角を決めるためには必要不可欠です。

キャリアのしらべ駅

就労移行支援事業所で自己分析を教えている場所もありますよ

社内ニートから脱出し、働き甲斐のある毎日にした方法

ここまで障害者雇用で社内ニートになる原因を紹介しました。

これらの原因を踏まえた上で、障害者枠の働き方をやりがいのある仕事にする方法を伝えるので、ぜひ参考にしてくださいね。

  1. 職場の上司に相談
  2. 支援機関へ相談
  3. 自己分析
  4. 転職する

職場の上司に相談

職場の上司やジョブコーチへ困りごとを相談しましょう。

キャリアド

現場を一番知っている人に相談するのが手っ取り早いです

上司も人間ですので、言葉にすることで初めて「今まで配慮しすぎていたのか」「こういうこともやらせてみようかな」など気づくこともあります。

まずは自分の悩みを周囲に伝えてみることから始めましょう

過去に似たような悩みを持った人がどう乗り越えたのか、ヒントをもらえるかもしれません。

支援機関へ相談

障害者本人が社内ニートの悩みを企業へ伝えにくい場合、支援機関が代わりに相談するようお願いしてみましょう

障害者と企業、支援者の三者で面談を実施する際、本人に合った仕事を増やしてもらうよう交渉すると「どんな仕事ならできる?」と調整してもらえます。

あやこ

じゃあ、就労移行支援を使っていなかった人はどうするの?

くるみ

地域の障害者就労支援センターで定着支援をやってくれますよ

また、支援機関の連携がある人は、ない人の約1.3倍も長く職場に定着する傾向にあります(1年後)。

障害者の職場定着率(地域の就労支援機関との連携の有無別)
  • 支援機関の連携あり70.3%、
  • 支援機関の連携なし52.2%

支援機関に社内ニートであることを相談して策を一緒に練りましょう。

地域の就労支援機関との連携による支援が「ある」方が、「ない」場合よりも、定着率が高い。

引用:平成29年9月20日厚生労働省職業安定局「障害者雇用の現状等

定着支援の利用には障害福祉サービス受給者証の発行が必要ですので、お住まいの自治体や地域の障害福祉施設に確認する必要があります。

自己分析

やりがいを感じるためには、自分がどんなことに価値を感じるのかを知る必要があります。

かめさん

やり方はすごーい簡単だよ

一番簡単な自己分析の方法は、自分がやっていて楽しいと感じることを思い返してください

自分が楽しいと思えることは、自分が価値を感じること。

自分が価値を感じることは、仕事のやりがいに他なりません。

創意工夫して誰かを喜ばせるのが好きな人もいれば、相手に寄り添ることで人を喜ばせるのが好きな人もいます。

自分が楽しいと感じる要素を仕事に散りばめることで、満足感が高まりますよ。

転職する

支援機関や職場の担当者に相談したにも関わらず、社内ニートから脱出の兆しが見られない場合は、転職も検討した方がよいでしょう。

キャリアのしらべ駅

企業が当たり障りのない返答で、歩み寄ってくれないのはよくある話です

転職エージェントがしてくれること
転職エージェントがしてくれること

障害者雇用に詳しい転職エージェントを利用することで内定前に詳しく話がきけます。

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もし転職するなら、職場体験実習を必ず受けるようにしましょう

職場体験実習は、新卒の就職活動でいうインターンのようなもので、入社前後のギャップを防ぐ点で、障害者と企業の双方にメリットがあります。

職場体験実習を受ける方法としては、支援機関へお願いするのが一番簡単です。

よくある質問と回答


地域障害者職業センターのジョブコーチへ相談したいけど、利用料はかかりますか?

ジョブコーチの相談料金はかからず、無料で利用できます。

利用期間1カ月~最大8カ月間とされていますが、期間の延長、利用中断後の再開も対応してくれます。

就労定着支援とジョブコーチの違いは何ですか?

ジョブコーチは、企業への定着のサポートのため、一人一人に合わせた作業指導を作成します。

一方、就労定着支援は生活リズムや体調管理など生活面の困りごとを相談し、医療や家族、企業との連絡調整を行います。

どちらも困りごとの解決に向けてサポートを、ジョブコーチは障害者本人へ直接的にコーチングする機能があるのが特徴です。

まとめ

障害者雇用は簡単な仕事しか与えられず、社内ニートになる可能性が高いです。

しかし、職場の上司や支援機関に相談しながら、自己理解を深めていけば、やりがいをもって働けます。

社内ニートは企業側に問題があることが多いですが、自分で改善していける部分もあります。

この記事を見て、一人でも多くの障害者が楽しく働けるようになることを祈っています。

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