A型事業所に行きたいけど、生活できるかクビになるか心配だよなぁ
心配なのはわかるけど、ちゃんと知れば怖くないよ!
あなたは、就労継続支援A型(以下、A型事業所)に入りたいけれど最低賃金が多いことからA型事業所で働いて生活できるか、またA型事業所の閉鎖のニュースを聞いてクビにならないか不安になったりすることはありませんか?
幸い私は周りからの助けで生活することができました。しかし、A型事業所だけで生活できるか不安になる人や、A型事業所で突然クビになるのではと心配になったりする人がいるかと思います。
今回はみなさんが気になる、A型事業所で生活ができるか、クビになることはあるのか?A型事業所を利用した私の体験談を交えてお話しさせていただきます。
- A型事業所を利用しながらひとり暮らしができるか心配の人
- A型事業所の大量閉鎖と解雇の記事をみて不安を感じる人
就労継続支援a型の給料では生活ができない。
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A型事業所で働いた私の体験談
私は発達障害を持っており、就職活動に苦戦して就労移行支援事業所に通っていました。
ある日、ハローワークで求人を探したらフルーツパーラーのA型事業所がオープンするという情報を見つけました。
フルーツパーラーというものが私の住んでいる地域では見たことがないので興味が湧き、A型事業所に約2年間働きました。
フルーツパーラーのオープン前(軽作業メイン)
A型事業所の面接と履歴書の確認、そして見学して必要な書類を提出して1ヶ月、晴れて私はA型事業所の利用者になりました。
フルーツパーラーのオープン前は親会社の中で軽作業をしました。具体的にいうとお土産のお菓子の箱詰めや計量、地元のデパートの商品券をいれる厚紙で作った箱の制作、アイロンや清掃などでした。
単純作業が多くて時々眠くなることがありましたが、同じ発達障害や他の障害者(身体・知的・精神障害など)との交流ができ、仲良く働くことができました。
特に当時いた職業指導員のスタッフで親切で優しい方がいて、時には厳しい注意をすることもありましたが、真剣に私と接してくれました。
ある日、私がお土産物のお菓子の梱包の効率のいい方法に気付きました。
フルーツパーラーをやめた今でも、その方からほめられたことはA型事業所にいて本当にうれしかった思い出として心に残っています。
フルーツパーラーのオープン後
入所して半年後にフルーツパーラーがオープン、私は主に皿洗いや下準備の仕事を中心に、時々ドリンク作りの担当をしました。
幸い、新型コロナが流行する前のオープンだったので土日祝を中心に満席が多く、ピーク時間では外で待つお客様がいるほど賑わっていました。
体力をつかう大変な仕事で、体調を崩してやめる人も多かったけど、職場の休憩室や作業場では和気あいあいとしていて、楽しく過ごせたよ!
その中で私が好きだった仕事はオレンジを洗い、拭いては生搾りのジュースにしたり、サイフォンをつかって昔ながらの喫茶店のようにコーヒーを淹れたりする作業でした。
特に生搾りのジュースは見たことのないような機械にオレンジを入れて絞る工程を見るのは楽しかったですし、お客様に見える位置にあったのでお客様にその機械を紹介して驚かせることが好きでした。
また、コーヒーを飲むのが好きだったので、まさかA型事業所でサイフォンをつかったお仕事ができるなんて考えたこともなく、本当にうれしかったです。
フルーツパーラーをやめた後
私はフルーツパーラーを約2年勤めた後にパソコンのスキルアップを求めて名刺デザインの仕事のある別のA型事業所に入所しました。
その事業所に移ってからはデザインを学び、名刺制作の仕事に取り組んでいました。
しかし、A型事業所と障害年金の生活だけで40、50代もやっていくのかと将来が不安になったんだ
就職活動をしても不採用の日々が多く、転職エージェントを利用してもA型事業所の経歴は経歴にならないと門前払いされて落ち込みました。
今のスキルだと、障害者わくの給料でも生活できないとネガティブでもあった。い
障害者雇用をあつかっている転職エージェントを知らなかったしね。
その後、A型事業所を退職し、失業保険を受給しながら就職活動に専念しました。
その時に個人事業主としてウーバーイーツと契約すればそのまま配達パートナーになれることを知り、就職が難しいならワラをもすがる思いで開業届を出し、4ヶ月ほど配達パートナーとして活動しました。
後に自分のパソコンスキルを活かした仕事をしたいと思い、Webライターにジョブチェンジ、現在にいたります。
やめたフルーツパーラーで働いた仲間やスタッフの人とは今もつながってるの?
今でもお店で勤めているA型事業所の利用者やお店のスタッフと仲良くしているよ
就労継続支援A型事業所の給料では生活できない?クビもある?
A型事業所の収入だけの一人暮らしは難しく、生活できないことが多い
A型事業所では最低賃金のお仕事が多く、利用者によっては労働時間が雇用保険の加入条件である週20時間を下回ることもあります。
- 障害年金や非課税世帯向けの給付金の受給
- グループホームで家賃を安く
ただし、上記のような障害者の生活を支える制度を利用すればA型事業所だけの就労でも一人暮らしで生活をすることができます。
また、実家通いや夫婦で生活してパートナーに安定した収入がある場合は親族やパートナーの経済力に左右されることもありますが、A型事業所の収入だけでも一人暮らしより生活しやすいでしょう。
クビになるって本当?
就労継続支援A型はクビもあるけれど、そのリスクは一般の会社やお店と変わりません。
「A型事業所 クビ」で検索すると確かにA型事業所の大量閉鎖事件の記事があって不安な気持ちになる人が多いかもしれません。
しかし、A型事業所でクビになるリスクは一般の会社やお店と変わりません。
事業所の経営状態が悪化して倒産したり、利用者が事業所に損害を与えたり(わざと物を壊したり守秘義務の情報を事業所の外に流出したりなど)しない限りはクビになるという話は聞かないです。
A型事業所の経営状態が良好で、あなたがA型事業所のお仕事をまじめに専念すれば、クビになる可能性はまずありません。
就労継続支援A型事業所とは?わかりやすく解説します
A型、B型、就労移行支援
就労継続支援事業所ではA型とは別にB型があり、それらとは別の就労移行支援事業所があります。
就労継続支援A型 | 就労継続支援B型 | 就労移行支援 | |
---|---|---|---|
報酬 | (賃金) | (工賃) | |
雇用契約 | |||
講習 | (事業所による) | (事業所による) | |
仕事 | (ただし就労体験をする場所がある) | ||
年齢制限 | あり (65歳未満) | なし | あり (65歳未満) |
利用期間 | なし | なし | あり (原則2年間) |
就労移行支援事業所
障害者で一般企業への就職を目指す方、また就職後も安定して働きたい方のサポートをしてくれます。
報酬は発生しませんが、自分の障害に合わせて就職に必要なスキルアップ(文章・表計算やホームページ作成、履歴書の添削や面接対策など)の向上を目指すことができます。
就労継続支援事業所A型(A型事業所)
障害者で一般企業への就労が困難な方へ働く機会を提供するサービスです。
A型では雇用契約が結ばれ、定期的な出勤と一定時間の作業を求められますが働いた分の賃金が支払われます。
就労継続支援事業所B型(B型事業所)
A型事業所と同様に障害者で一般企業への就労が困難な方へ働く機会を提供するサービスです。
A型事業所と違う所として、雇用契約を結ばないため、マイペースで働くことができ、作業の成果報酬として工賃が支払われます。
A型事業所を利用するには
A型事業所を利用するには自治体の障害福祉窓口の紹介やハローワークを通して申し込むことが多いです。
また、履歴書や職務経歴書の提出、面接だけでなく自治体へのサービス利用の申し込みや生活状況などの聞き取り調査を受ける必要があります。
よくある質問と回答
- 生活保護との併用はできるの?
-
受給前なら難しいけれど、受給後なら併用できる可能性があります。
A型事業所に入ってから生活保護を受給するのは難しいです。しかし、A型事業所に入る前から生活保護を受給していた方なら引き続き受給できる可能性があります。
A型事業所に入る前から生活保護を受けていた場合、生活保護費が減額されますが、生活保護を受給しながらA型事業所で働くことが可能です。
ただし、障害年金の受給や他の収入などで所得が生活保護費を上回る月が数ヶ月超え、今後も安定した所得が見込まれると生活保護の打ち切りになるケースがあります。また、A型事業所に入った後に生活保護を受けようとすると、A型事業所に就労していると扱われて生活保護の受給を断られてしまう可能性が高いので注意してください。
- どんなA型事業所を選べばいいの?
-
まずは見学に行きましょう!
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あなたがA型事業所でどのような仕事をしたいのか考えた上で気になる事業所に見学してみてください。
仕事を楽しんでいる利用者や明るくて優しいスタッフがいるか、施設の空気は明るくて楽しそうか。なによりあなたがそのA型事業所でどんなスキルをみがいて成長したいか、どんなことで挑戦したいか。
- アルバイトや副業の併用はできるの?
-
アルバイトはNG!副業はグレー!
A型事業所に限らず就労移行支援事業所でもB型事業所でも言えることですが、労働契約を結ぶアルバイトは就労できるとみなされるため、禁止されています。
一方で、一般の会社では解禁されているハンドメイドやWebライター、動画編集などの副業は、自治体や事業所によって判断が分かれます。
過去に私の住んでいる自治体の障害者の窓口に問い合わせをしたところ、A型事業所での仕事に支障をきたすことや副業で多くの所得を得ることがなければOKと言われました。
まとめ
A型事業所の給料だけで生活をするのは難しいです。障害年金の受給やグループホームへの引越しなどができればA型事業所だけのお仕事も生活はできると思います。
また、クビの心配も経営が安定したり真面目に働いたりすれば基本的にはありません。
A型事業所での経験は就職活動では不利だったものの、就労の機会がなかった私にとって、人の手を借りながら就労を体験する貴重な体験をすることができました。
A型事業所では労働契約を結んで賃金をもらえる以外にも以下のメリットがあるのではないかと私は思います。
- 自分の障害を配慮した働き方を体験することができる
- 同じ障害や違う障害、健常者と知り合い、仲良くなれる
- 作業を通した成功体験を積み重ねることで障害を抱えている自分もお仕事ができる自信がつく
それでもA型事業所を利用したいけれど、生活ができるか?クビになるのではないか?という不安はこの記事を読んでもまだ拭いきれていないかもしれません。
まずはあなたの「A型事業所を利用してみたい」という意思や興味にしたがって、カウンセラーや通院先のお医者さん、ハローワークや自治体の障害者部門の担当者に相談することから始めてみませんか?
あなたがA型事業所で働きながら貴重な体験を得られることを祈っています。
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コメント一覧 (1件)
就労継続支援A型に通所している者です。
約3年程通所しましたが、代表が「就職出来る人はしろ!」「オレは12時間も働いている。しかしあなたの作業は失礼だけど会社としての収入にならない」など失言が多く、たまたま見つけたコンビニの店長に精神障害であることを話ししたが、心良く受け入れてくれましたので、そこへお世話になることにしました。
覚悟して代表になったのだから、普通に働けない障害者に対して言うことではないです。
またスタッフも、私と代表が言った言わないに対して、パソコンで過去の語録を探して「あなたもおかしい」みたいなこと、言われました。
スタッフは、上から目線で、困ったときは代表すがりです。
こんなA型に約3年も居て、時間を損しました。
ハローワークは、こう言うところを勧めてきますが、実体を見て勧めて欲しいです。