【例文〇〇選】障がい者雇用は志望動機で9割決まる!伝わる履歴書の書き方を伝授
履歴書を送っても全然通らない…。
自分の障がいについて伝えてもなかなか理解してもらえないのよね…。
応募しても、不採用通知ばかり受け取っていると、やる気も失ってきてしまいますよね。
この記事でわかること
- 障害者雇用に多い職種に合わせた志望動機の例文
- 障害の種類に応じた志望動機の例文
- なぜ書類選考で落とされるのか
そんなあなたに、今回は、履歴書には欠かせない志望動機の書き方を通して上手に伝える方法をお伝えします!!
障害者雇用の書類選考でなぜ落ちる?
落ちる理由と対処方法
1 応募書類に不備がある
応募書類の内容が不十分、誤字脱字がある場合、採用担当者に不快感を与え、不採用となることがあります。
応募書類を丁寧に作成し、必要な情報を漏らさず、適切な表現を使うように心がけましょう。
また、校正を何度か行い、誤字脱字を防止しましょう。
応募書類の文章は、あなたのスキルや経験をアピールする場所です。簡潔でわかりやすく、かつ採用担当者が期待するポイントを意識した文章を書くようにしましょう。
2 応募資格を満たしていない
応募者が求人募集要項に示された条件や要件を満たしていない場合、採用担当者からは不採用となることがあります。
応募前に求人募集要項をよく読み、自分が求められている人材であるかを確認しましょう。また、応募書類や面接で、自分自身が求人募集要項に適合することを明確にアピールしましょう。
応募資格を満たしていない場合、応募しないことも選択肢の一つです。応募する際には、求人募集要項をよく読み、自分が求められる人材であるかを確認するようにしましょう。
3 応募者の能力や経験が不足している
応募者の能力や経験が求められるレベルに達していない場合、採用担当者からは不採用となることがあります。
自分が持つ能力や経験について、応募書類や面接で明確にアピールしましょう。また、応募前に、求められるスキルや経験について学び、自分自身をアップグレードすることも大切です。
未経験であっても、学ぶ姿勢や向上心があれば、応募することができます。応募書類や面接で、熱意や挑戦したいという姿勢を伝えるようにしましょう。
4 障がいに関する理解が不足している
採用担当者が障がいに関する理解が不足している場合、応募者が障がい者であることが不利になることがあります。
応募書類や面接で、自分自身の障がいについて正確に伝え、理解を促すようにしましょう。また、障がいに関する情報を事前に提供することで、採用担当者が正しい理解を持つようサポートすることも有効です。
障がいに関する情報を提供する際は、必要な情報だけを提供し、過剰な説明を避けるようにしましょう。また、障がいに関する情報を伝えると同時に、自分自身のスキルや経験についてもアピールすることが大切です。
5 職歴や志望動機があいまいである
就労意欲が感じられない志望動機や、職歴に、転職回数が多い、ブランクが長いと、採用してもすぐ辞めてしまうではと感じさせてしまいます。企業側も長く働いてくれる人を求めているからです。
6 障がいについてきちんと説明できてない
自分の障害について説明できないと、企業側も、どんな障害を持っていてどんな配慮が必要なのかわかりません。また、障害に対して自分が気を付けていることや心がけていることも伝えないと配慮だけを求められてる印象になってしまいます。
7 その他の理由
採用計画の変更や応募者が多い場合など、その他の理由により不採用となることがあります。
応募書類や面接で、自分自身の強みをアピールすることが大切です。また、採用計画の変更や応募者が多い場合については、応募書類や面接で自分自身をよりアピールし、自分を差別化するようにしましょう
自分自身の強みやアピールポイントを知ることが大切です。自分が他の応募者と異なる点や、独自の経験やスキルを持っていることを採用担当者に伝え、自分自身を差別化しましょう。
障がい者雇用で書類選考が通らない理由として、応募書類に不備がある、応募資格を満たしていない、応募者の能力や経験が不足している、障がいに関する理解が不足している、その他の理由があります。これらの理由に対処するためには、応募書類を丁寧に作成し、求人募集要項に沿った内容を示すように心がけることが大切です。
【3つのポイント】障害者のための伝わる履歴書の書き方
志望動機
障がいがあってもどんな貢献ができるのか、できる理由や根拠を具体的に書きます。前職がある人は、前職で身に着けたスキルを、資格等を持っている場合は、資格や免許についても記入し、自分の強みをアピールしましょう!
職歴
職歴にブランクがある場合や転職回数が多い場合は、障がいによる退職なのか、職場環境や人間関係による退職なのか理由を書きます。その際は、前の勤務先の悪口を書いたりせずに、なるべくポジティブに伝えるように心がけましょう。
本人希望欄
自分の障害についてわかりやすく記入します。自分でできることや必要な配慮について具体的に書きましょう。
【職種・障害別】障がい者雇用の志望動機の例
事務職
【事務職の志望動機例1】 「私は、丁寧かつ迅速に仕事をこなすことが得意です。また、細かいところにも注意を払い、ミスをしないように常に気を配っています。これまでの経験やスキルを活かし、貴社の事務職に貢献したいと考えています。貴社においては、お客様に対して的確な情報を提供することが求められます。私は、コミュニケーション能力も高く、お客様とスムーズにコミュニケーションを取りながら、問題を解決することができます。また、細かい数字の取り扱いにも慣れており、貴社の経理部門やマーケティング部門とも円滑なコミュニケーションを取りながら、業務を遂行することができます。」
【事務職の志望動機例2】 「私は、これまでさまざまな業務経験を積み重ね、事務職に求められるコミュニケーション能力やチームワークを身につけてきました。その中でも特に、チームで目標に向かって取り組むことの重要性を実感しています。貴社では、チームで協力して業務を遂行することが求められる環境がありますが、私はチームプレイにおいて貢献することができます。私が所属していたチームでは、メンバーの役割分担やスケジュール管理をしっかりと行い、チーム全体で目標達成に向けて一丸となって取り組みました。その経験を活かし、貴社の事務職でチームと協力しながら、業務を遂行することができると考えています。また、私はPCスキルも高く、ExcelやWord、PowerPointなどの業務に必要なソフトウェアを熟知しています。貴社においては、これらのスキルも求められると思われますが、私はそれらを活かして、貴社の業務に貢献したいと思っています。」
私は、前職では飲食店の店舗スタッフとして約3年勤務していました。接客だけでなく、日々の売上管理や売上報告書作成、食材の仕入れ管理、アルバイトやパートのシフト管理など事務業務全般に携わる中で、事務の仕事に興味を持ちました。1日も早く戦力となれるよう、在職中に日商簿記3級の資格を取得し、現在2級取得を目指して準備しています。月に一度通院のためにお休みをいただくことになりますが、月末当初や繁忙期を避け通院することで業務に支障をきたすことなく進めることができます。貴社の「お客様に愛され、スタッフに愛される店」という経営方針や店舗へのサポート体制に共感し、未経験からも経理事務を募集するという求人に応募いたしました。
福祉職
私は、高齢者と接することが好きなので福祉業界を選びました。その中でも貴社を志望した理由は、利用者ひとりひとりに向き合う姿勢にとても共感したからです。左側が難聴なので、右から声をかけていただければ、業務に支障をきたすことなく、コミュニケーションをとることができます。私が貴社に入社したら、すべての利用者の方に寄り添い、あたたかい介護をしていきたいです。
製造業
幼いころからプラモデルを作って遊ぶなど手先を使うことが好きで、高校生の時にはLEGOでプリンターを作りました。ものづくりの技術を学んで身に付けられる地元企業への就職を希望していたところ、自動車業界でシェアを拡げている御社の求人に目が留まりました。特に中東・南米方面への輸出を増やし、海外拠点の展開も視野に入れているところに大きな魅力を感じています。
発達障害がありますが、周囲の音が気になる時はイヤーマフをしたり、作業に慣れれば一人で黙々と作業することができます。海外進出も視野に入れている貴社で働くことができれば、より多くの人に自動車の魅力を伝えられると思い志望しました。
販売職
前職はファッションブランドで販売員として3年間勤務しました。販売の仕事にやりがいを感じていましたが、病気のため発作が起きるようになり、仕事を続けることが難しく退職しました。現在は、定期的に服薬することで症状を抑えることができており、また、販売の仕事に就きたいと考え志望しました。貴社では、若手の販売員が集客のためにSNSアカウントの運用や売場整備・ポップアップ企画を担当すると伺い、店舗運営に関われるチャンスが多い点に惹かれました。これまでに培ったニーズに応える能力を活かして店舗の売り上げに貢献していきたいと考えております。
知的障害
- 私が今回志望した動機は、御社の知的障害の仕事の体制が整っているからです。視覚的にわかりやすいマニュアル などがあれば、早く仕事を覚えて自分で行うことができます。御社の体制であれば私も安心して仕事が出来ると考え 志望しました。
- 私は、知的障がいを抱えていることを障がいではなく、個性と捉えています。その個性を生かして、この職種で貢献できると考え、志望いたしました。履歴書では、私が抱える知的障がいによる困難や、それを克服した経験をアピールしています。また、私は、自分自身の能力を最大限に引き出すために、知的障がいに関する情報を積極的に学んでいます。その知識を活かして、多様性を尊重し、社会に貢献していきたいと考えています。
- 飲食・接客職種に応募する理由は、人と接することが好きで、お客様に喜んでいただくことがやりがいだからです。また、料理を提供することで、お客様の食生活に貢献することができるという意義も感じています。スピード感を持って、質の高いサービスを提供することが求められるこの職種に、自分自身の能力を試すことができると考え、志望しました。」
- 「私は、飲食・接客職種に応募する理由は、お客様に幸せな時間を提供することができるからです。お客様とのコミュニケーションを通じて、お客様のニーズを把握し、最適なサービスを提供することが求められます。また、忙しい環境で働くことで、スピード感やストレス耐性など、自分自身を向上させることができると考え、この職種に興味を持ちました
発達障害
私はADHDを抱えていますが、それによって得た創造力や、自己管理の能力を生かして、この職種で貢献することができると考え、応募いたしました。履歴書では、私が抱えるADHDによる困難や、それを克服した経験を具体的にアピールしています。また、私は自分自身の能力を最大限に引き出すために、ADHDに関する情報を積極的に学んでいます。その知識を活かして、職場での自己管理や業務遂行に貢献できると自信を持っています。」
精神障害
- 「私が抱える回避性パーソナリティ障害は、多くの人にとっては理解しにくいものかもしれません。しかし、私はその中で自己成長に取り組んできた結果、誰にでも負けない強みや、自己表現の方法を見つけることができました。その強みやスキルを生かして、この職種で社会に貢献したいと考えています。また、私は自己成長に取り組むために、自己啓発書や心理学の書籍を積極的に読んでいます。その知識を活かして、職場でのメンタルヘルス支援やコミュニケーション能力の向上に貢献したいと考えています。私のような個性的な人材が、貴社のチームに加わることで、新たな価値を生み出せると信じています。」
身体障害
「私は、聴覚障害2等級を持っていますが、この障害を乗り越えるために、聴覚補助技術の研究や、聴覚障害者向けの支援サービスの提供など、自分ができることから積極的に取り組んできました。このような取り組みを通じて、聴覚障害を持つ人々が抱える課題やニーズを理解し、彼らの生活をより良くするための取り組みを行ってきました。私が持つスキルや知識を活かし、聴覚障害者の方々が抱える問題を解決することができると自信を持っています。また、聴覚障害を持つことで、周りの音をより繊細に感じ取ることができます。このような感性は、音楽制作などの芸術分野での仕事において役立つと考えています。私は、貴社の音楽制作部門で活躍することで、聴覚障害者が持つ感性やスキルを活かし、新たな音楽の世界を開いていければと夢を持っています。
- 「私は、網膜色素変性症という疾患を抱えていますが、それを乗り越えるために、視覚障害者支援センターでのボランティア活動や、視覚障害者向けのアプリ開発など、自分ができることから積極的に取り組んでいます。私は、このような活動を通じて、視覚障害者の方々が抱える課題やニーズを理解し、彼らの生活をより良くするための取り組みを行ってきました。私が持つスキルや知識を活かし、視覚障害者の方々の生活をサポートすることができると信じています。網膜色素変性症という障害を持つことで、他の人が気づかない視覚的なニュアンスに敏感になり、視覚に頼らないコミュニケーションスキルを身につけることができました。これは、コミュニケーションにおいて重要なスキルであり、職務遂行に役立つものです。私は、このような視覚障害を持つ人材が、貴社のチームに加わることで、新たな価値を生み出すことができると信じています。」
網膜色素変性症があっても、視覚障害者支援やアプリ開発など、自分ができることを積極的にアピールすれば、採用担当者からの評価を高められます。最後に、視覚障害を持つ人材が、貴社のチームに加わることで新たな価値を生み出すことができるという点を強調することで、採用担当者に貴社に貢献する意欲を感じてもらえます
「私は上肢障害を抱えていますが、その中で自分自身の能力を高めるために多くの努力を重ね、スキルアップに取り組んできました。この職種に応募した理由は、専門知識やスキルを生かして、業務に貢献したいと考えているからです。私は上肢障害に対する配慮や、自分自身が持つスキルを最大限に活かすために、専用のツールや装備を使用することができます。その点についても、具体的に記載して提出するよう心がけています
私は、自己管理やリスク管理に積極的に取り組み、医師や専門家と協力して健康管理に取り組んでいます。この職種で自己実現を果たすために、自己成長を続けています。心臓病という制約があっても、私はその中で自己実現を果たすためのチャンスを見つけ、それを追求することができました。心臓病によって抱えた苦難や、それを克服するために実践した具体的な方法を面接で伝えたいと願っています。私は社会に貢献することができると信じ、血液銀行や献血活動など、自分にできることから積極的に取り組んでいます。私のようなハンディキャップを持つ人材が、貴社のチームに加わることで、新たな価値を生み出せると信じています。
上記のように、心臓病を持つ場合でも、自己管理や自己成長、社会貢献など、採用担当者が注目するポイントにアピールすることで、採用担当者を魅了する履歴書を作成することができます。また、自分自身が持つ強みやスキルを最大限に活かすことができる点についても具体的に述べることで、採用担当者に自信を与えることができます。さらに、社会貢献活動や献血活動など、自分にできることから積極的に取り組んでいる点についても記載することで、貴社に貢献できる意欲があることを示すことができます。
NGな履歴書の書き方を知ろう
待遇や職場環境が志望動機になっている
正社員の採用だから、家から近いからなど待遇や職場環境だけを志望理由にしていると、それだけにしか魅力を感じていないと捉えられ、不採用となってしまう可能性があります。
学ばせてください、成長させてくださいはNG
「御社で成長させていただきたい」などという書き方だと自ら学ぼうとしない、受け身だと思われてしまいます。採用側も、会社に貢献してくれる人材を求めていることを忘れずに、自分がどのようなことができるのかについても書くようにしましょう。
よくある質問と回答
- 履歴書は手書きの方がいいですか?
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基本的には手書きでもパソコンでもかまいません。手書きの場合は鉛筆での下書きが見えないように消し、間違った際は、修正テープ等は使わずにもう一度書き直します。手書きが大変であればパソコンで打っても差し支えありません。むしろ事務職の場合はパソコン操作のスキルが求められるので、パソコンで作成することにより技能があることをアピールすることができるのでおすすめです。
まとめ
どんな企業に応募しようとも、履歴書が企業への最初のアプローチです。自分が持っている強みや働きたい思いが企業に伝わるように書くことが大切です。そのためには、自己を分析し、理解を深め、自分の言葉で伝えられるようにしていきましょう!!
ご意見をお寄せいただけると幸いです