2018年の中央省庁での障害者雇用の水増し事件の発覚を契機に全国各地で多くの障害者枠の公務員試験が行われるようになりました。
”公務員”と聞いて皆さんはどういうイメージがすぐに思い浮かびますか?
- サービス残業なんかなくって定時に毎日さっと帰れそう
- リストラとかの心配なんてしなくて済むし気楽な気分で働けそう
- 結構な金額のお給料をもらえて昇給もボーナスもしっかりある
- とにかくおいしい仕事
- だけど試験がすごく難しくて倍率も高くて入るのが難しいのでは?
ほとんどの人達がだいたいこんな感じのイメージを持ってるんじゃないでしょうか?
果たして、私達が「公務員」に抱いているイメージはいったいどのくらい正確なものなんでしょうか?
『公務員』は本当に障害者にとって“おいしい”仕事なのか?
実際に公務員として働いていた筆者が、気になる疑問点を徹底解説していきたいと思います。
障害者が公務員になるときついと友達からもたくさん聞かされました。
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障害者の公務員採用にはどんな職種がある?
公務員の人達って具体的にいったいどんな業務をしているかご存じですか?
- 消防士
- 警察官
- 自衛官
といった、いわゆる“公安”系の仕事なら、だいたいこんな感じ!ってあなたもすぐにイメージが湧くと思います。
“やりがいはありそうだけど凄く体力が必要できつそう”
実際そうだと思います。残念ながらハンディキャップのある私達には公安”系の職種の募集はありません。
“
障害者枠の公務員”が活躍できる職種の多くはいわゆる“事務”系の仕事がメインとなります。
例外として、下記のような特殊な資格を持っている人が対象の“専門職試験”などもあります。
- 保健師
- 薬剤師
……etc
仕事内容としては一般的な保健師や薬剤師と同じです。
事務系は役所によって多少の違いはありますが多くの場合に「一般行政職」という呼び方で募集されます。
“事務”と言ってもパソコンとずっとにらめっこしている訳ではありません
- 来庁した市民の方の受付対応や電話対応なども同時にこなさなければいけません
- 業務に関連する各種機関との連絡調整などを行う事もあります
- なので、“筆談や特殊な電話機器の有無“などは受験時の面接で、こちらからしっかり確認しておく必要があります
専門職の資格はかなり幅広いです。
代表的な例として、以下の職種があります。
- 保健師
- 薬剤師
- 看護師
- 土木
- 社会福祉士
- 精神保健福祉士
- 介護支援専門員
- 獣医師
- 臨床心理士
- 公認心理士
実はこの専門職試験は「穴場」です。
“有資格者”が対象なので受験生が少ない。
つまり倍率が低いんです。
上記に挙げた資格以外にも役所によっては募集しているものがあるので何らかの国家資格を持っている人は募集要項で確認してみたり、役所の総務課に確認をしてみることをお勧めします。
また、募集は非常に少ないですが、下記のような募集もあります。
- ごみ収集などを行う作業員
- 給食調理員
- 機械関係の技術職
障害者枠の公務員がきつい理由3選
公務員の障害者枠は”おいしい”と思われる一方できつい面があるのはご存じでしょうか。
きついと言われる理由を3つ紹介します。
それでは詳しく見ていきましょう。
合理的配慮なんて期待してもムダ!
公務員を目指す動機は?
ほとんどの人の本音は「安定した給料と楽な仕事でいい生活ができるから」です。
こういう考えの健常者は、他人の気持ちを考える能力、というかそんな気持ちがそもそもありません。
赤の他人の病気の症状や障害の程度を深く理解してくれ、その上しっかり対策を考えて配慮してくれる。そんな公務員は圧倒的少数派です。
少なくとも私は一人も知らない
公務員は正規雇用の場合、健常者も障害者も同じ給与体系です。
同じ給料なんだから同じだけ働くのが当然だ
あいつらイライラする
なんて陰口をたくさん聞いてきました。
残念ながら合理的配慮どころか、障害者をやっかい者扱いされるのが現実です。
民間企業で成果が出せるタイプはそもそも公務員には向かない!
ちょっと信じ難い話ですが事実です。
例えば、「100万円の予算で200万円分の結果を出せ」と言われたとします。
もしあなたが50万円しか使わず300万円の結果を出したらどうでしょう?大いに評価されるでしょう。
でもそれは民間企業だけでの話です。
これが公務員だと、
- 使わなかった50万円はどうするんだ?
- 余分に儲けた100万円はどう処理するんだ?
なんて感じで上司がパニックを起こします……(実際に公務員が何かを売り上げるとかはないので、あくまでもたとえ話ですが)
言われたことを言われた通りに実行するだけ、効率とか費用対効果とか一切考えない、そういう事に疑問を持たない人間。そんな人間でないとメンタル的に公務員はきついでしょう。
パワハラや人事評価、複雑な人間関係は結局ある!
民間だろうとお役所だろうと、集団組織の中ではやっぱり“派閥”のようなものは生まれます。
役所の人事も同じです。
役所の首長や、有力議員の意向が反映されるなんてことが結構ざらにあるのが現実です。
どんな素晴らしい経歴があっても配属先の希望なんてのも通りません。
近隣のとある自治体では、首長選挙の際に対立候補の応援をした職員達が選挙後に一斉に左遷された、なんて事態も
おかしいですよね?
日本国憲法では“信条の自由”が保証されています。
行政機関こそ、こういう理念を大切にしなければならないはずです。
なんてきれいごとをいくら叫んでも何にもなりません。公務員も民間人も結局は同じ人間ということです。
ちょっと、公務員きついわ!と思ったら、一度障害者雇用に詳しいアドバイザーに相談してみよう。
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お給料は?昇給やボーナスは?どのくらいおいしいの?
令和3年度に行われた人事院の統計によると、
- 国家公務員の平均年収は約681万円
- 地方公務員の平均年収は約651万円
「たしかに、おいしそう!」ですが、中途採用者の場合はこの額面上の給料がもらえるとは限りません。
公務員の給与は初任給(18歳からの計算がほとんどです)に学歴と職歴を加算して計算されます。
4年生大学卒業、民間企業の職歴18年、入庁時41歳で九州の地方公務員に採用された私の場合は22年分の加算で年収511万円でした。
一方で例え30歳でも40歳でも学歴や職歴が少ない場合は加算も少なくなります。
逆を言いますと加算対象となる履歴がなければ新卒初任給と同額からになってしまいます。
現役公務員からは「自分たちは本当は薄給なんだよ!」なんて声もあるよね
日本企業のわずか“0.3%”しか存在しない大企業の給与と比べたらってだけの話だよ……
よくある質問と回答
- 残業なんかなくって定時に毎日帰れるの?
- かめさん
残念ながら幻想です
公務員は結構な残業があり、事務処理には“締め切り”があることが主な要因です。
例えば障害者手帳申請の締め切りが月末と仮定します。月初に申請書の提出が集中すれば余裕で月末を迎えられます。
ですが、12月の28日や29日にたくさんの書類を受け付けた場合は12月分の処理が終わるまで帰ることができません。
公務員の業務は担当制なので、自分の担当業務を責任を持って終了させるまで帰ることができないのです。残業代も全額もらえるとは限りません。
財政が厳しい自治体では残業代の申請自体がなんだか出しづらい、なんて雰囲気の役所もあるくらいです。
- リストラなんてなくって安定してるんでしょ?
-
役所の予算は前年度に決定しています。
なので経営不振(税収減など)でリストラなんて事はありません。
ですが減給(来年の給与が減ってしまう)は結構な自治体で起こっています。
とある知事が自分の給料を減らした。なんてニュースも過去に流れましたよね。
民間企業でいう所の「試用期間」はかなり厳しめです。
“条件付き採用”という名前で約半年間にも及びます。この期間で「公務員の適性がない」と判断されたら即クビ!になっても文句はなかなか言えないのです。
あやここの「適正」という言葉が非常にクセモノで、法的な定義が不明なんだよね
全国的にも“条件付き採用”期間にクビを言い渡されて裁判となり、職員側が勝訴した判決はほぼないようです。
私の勤務先では、プライベートでコンビニの店員と口論になり、その姿が「公務員の適性がない」と判断されて解雇されたなんて実例がありました。(ちなみに店員の接客に過失があったにも関わらずです)
- 公務員試験がすごく難しくて倍率も高くて狭き門なんでしょ?
-
確かに倍率はそこそこ高いですが試験問題自体はそれほどハイレベルなものではありません。
一般的に障害者枠の公務員試験は学歴不問、もしくは高校卒業程度、がほとんどです。
イメージが先行しすぎているだけで、中程度の基礎的な学力があれば、きちんと勉強すればしっかり対策できる内容。
公務員歴では先輩の友人の名言です。「1年くらい公務員専門学校に行って、いっぱい受験すれば、みんなどこかに受かるもんなんですよ」彼の同窓生は100%公務員として働いているそうです。
私は経済的な余裕がなかったため市販の参考書で独学でしたが、30代後半からの挑戦で5か所受験して2つの地方機関に合格しました。
ちなみに友人の彼は県内では偏差値50を切る高校卒業。私はいわゆるFランク大学出身です。
時短勤務での枠のケースはほとんどのお役所で一般企業でいう所のパートタイマー同様の扱いと思ってもらって差し支えありません。
まとめ
“おいしそう”に見えてしょうがないイメージの公務員ですが、いかがだったでしょうか?
では最後に公務員に適性がある人材についてお伝えします。
- とにもかくにも、なぜ?どうして?と疑問を持たないタイプ。
- もっと良い方法を考えよう!などと絶対に思わないタイプです。
お役所仕事は良くも悪くも時代遅れなステレオタイプのものばかりです。
例えばこんな事があります。
課長や係長から新入職員の私に対して「この仕事をしてもよろしいですか?良ければ印鑑をください」なんて内容の書面と関係資料が届きます。
しかも毎日何十枚も!こんなの黙って印鑑押す以外こちらに選択肢はありません。
ですが私が印鑑を押してからでないと上司は業務に取り掛かることはできないのです!
「自分が印鑑押さなかったらこの公務はどうなるの?」どうなるか実験したかったです(笑)
必要なスキルですが、基礎的なパソコンスキルは必須です。
許認可申請などの膨大な事務処理、部署によっては関係者へ公共事業のプレゼンなどを行う事もありますのでワード、エクセルはできて当然。できればパワーポイントも扱えるのが望ましいでしょう。
コミュニケーション力に関してはそれほど恐れる必要はありません。なぜなら、はっきり言って現役公務員のレベルがそこまで高くないからです。
なので一般的なビジネスマナーがあれば大丈夫。
接客業経験者の人とかであれば全く問題ないでしょう。私は残念ながら、体調の都合で長く公務員として働くことはできませんでした。
ですが、本記事の実体験が「公務員を目指したいけど、どうしよう?」と考えているあなたの判断材料としてお役に立てれば幸いです。
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