ADHDもあってか、仕事のミスばかりでつらいよ・・・
じんやくん、ムリしないでね。
あなたはADHDを持っていて、仕事がつらい、むしろやめたいと思っていませんか?
私はADHDに加えて広汎性発達障害を持っていて、仕事がつらい、辞めたいと思ってしまうことがあり、実際に仕事を長続きせずに辞めたことがあります。
ADHDは仕事が続かないという話をよく聞きます。
私はケアレスミスが多く、いつも仕事をつらい・やめたいと感じて挫折しかけました。
なので私物で持っていたタブレットにノートアプリを入れて手順書を作り、タブレットを見ながら指差し確認をすることでケアレスミスが減り、なんとか乗り越えてきました。
そのほかにも、つらい、やめたいと感じた体験談や3つの対処法を詳しく紹介していきます。
ADHDで仕事が続かない、つらい、やめたいとの口コミ多数
ADHDで仕事が続かない、つらい、やめたいという口コミを探してみました。
仕事が続かない
あまのうずめ|心の処方箋
仕事だけでなく人間関係も続かない
人間関係でせっかく積み上げてきた信頼を簡単に壊してしまうのはつらい・・・
真菜
自己肯定感が低く、頑張りすぎてしまう
幼少期からの自己肯定感の低さが大人になって仕事に影響が出ることがありますね。
E
対人関係がうまくいかず、何度も転職
私(E、男性)は、学生時代は特に困ったことは感じなかったのですが、就職してから対人関係がうまくいかず、何度か転職しています。現在の会社でも、上司から毎日ミスを叱責され、会社を休みがちとなってしまいました。
国立障害者リハビリテーションセンター 発達障害情報・支援センター
ハローワークで開催していたセミナーに参加して相談したところ、発達障害の可能性を指摘されたこともあります。数年前からうつ病といわれて薬をもらっていますが、どこでへ相談したらよいのでしょうか。また、対人関係の訓練などを受けた方がよいのでしょうか?
学生時代に困らなくても、就職してから困ることはあるのね・・・
以上のようにADHDの方で人間関係がうまく長続きしなかったり、クローズ就労で頑張ろうとした結果、体を壊すまで頑張り続けてしまい、最終的に退職になったりする人がいます。
仕事がつらい
(良い人)
ADHD気味の人がうつになった人をみた
自分がADHDかどうか知るだけでも未来が変わったのかもしれないわ・・・
レザーマン@ADHD
頑張っているのに評価されない
いくらなんでも頑張っているのを評価しないで失敗した時だけ責めるなんて理不尽だよ!
D
上司や同僚からなまけていると思われている
わたし(D・女性)は会社勤めをしているのですが、上司の指示や会議の内容が理解できなくて困っています。上司から口頭で複数の指示をされると、いくつか聞きもらしてしまいます。また、会議では、話についていけません。会議の内容をメモしようとしましたが、何をメモしていいかわからないうちに会議が終わってしまいます。後で記録を読むと理解できます。入社して一年たちましたがこの状態が変わらず、上司や同僚に怠けていると思われているようです。どうすればいいでしょうか。。
国立障害者リハビリテーションセンター 発達障害情報・支援センター
まわりからなまけていると思われると悲しいですね・・・
せっかく頑張ったのに評価されないばかりか、ミスをしてうつになり、「ほらね」と周りから見下されてしまう、なんて投稿を見かけて当事者の気持ちを考えると本当に悲しいです。
仕事を辞めたい
のぞ
上司から言われた言葉がつらい
理解してほしい人に理解されてない時の悲しい気持ち、すごくわかるなぁ・・・
yu_su_ke15926535
普通を強いられるのが苦痛
普通って本当になんでしょうね・・・
ID非公開
死にたいと思うくらい理不尽なことで毎日怒られる
仕事を辞めたい。 もうあまりにも理不尽なことで毎日のように怒られ、会社を辞めたいです。 入社4ヶ月目ですが、事務的な作業が優秀だった為か社員と同じようなレベルで仕事をしています。 分からない事だらけで、聞くと怒られ、 もう怒られに仕事に行っているようなもんです。
鬱症状がでてしまい 死ぬ方法を考えたりしてます。死ねば楽になれるなぁ。なんて考えがいつも頭をよぎります。
一応、来週の水曜日に心療内科の予約をしました。 ADHD持ちですが、この事を言わずして入社しました。会社に言っていいですかね?
どうせ1年未満で辞めるんでしょ〜なんて言いながら私がどれだけ働くかを金銭で賭け事してるようなおかしな会社です。 助けてください。
Yahoo!知恵袋
もはや理解されないどころかいじめじゃない!
周りの人から理解されずに普通を求められ、努力や頑張ることを言われて傷つくADHDの方が本当にいます。
中には普通を強いられる、いじめ当然の理不尽な扱いを受けるADHDの人もいて、話を聞くだけでもつらい気持ちになります。
仕事がつらい、やめたいと感じた私の体験談
ここでは私の仕事がつらい、やめたいと感じた体験談を話します。
これは大学1年生だった時のこと。私の初めてのアルバイトは某全国チェーンの居酒屋でした。
当時の私は発達障害の診断がなく、むしろ発達障害すら持っていないと思っていました。
アルバイトの最初の仕事は注文と料理運びだったよ!
しかし、注文の聞き取りがうまくできずに何度も聞き返したり、お酒を注文した方が成年かどうかわからず「成年の方ですか?」と尋ねたりしてお客様に迷惑をかけてしまいました。
その結果、本社から派遣された社員から怒鳴られ、次の日に厨房のドリンク作りとグラス洗いの仕事に変わりました。
最初は仕事を楽しんでいたものの、当時の社員から怒鳴るように急かされ、頭の中がパニックになっちゃった・・・
結局、夜遅い仕事だったのもあって大学の授業を欠席するほど悪影響が出てしまい、アルバイトを始めて2週間、私は当時の店長にクビにしてくださいと頭を下げました。
それ以来、大学を卒業してA型事業所に通所するまでは日雇い以外のアルバイトをやったことがありません。
日雇いのアルバイトでも指示を理解できなかったりミスをしたりして怒られ、仕事に対する自己肯定感や意欲が一時期下がりました。
ADHDで仕事ができない、続かないと言われる5つの訳
ADHDで仕事ができない、続かないと言われている理由について、さまざまな本や論文、ブログや情報サイトなどからたくさん書かれています。
今回はADHD当事者の私から見た、これらの理由について解説します。
不注意・過集中
ADHDを持っている方で注意(ある一つの事柄に心を集中させる力)が苦手(不注意)、あるいは過剰(過集中)という人がいます。
これらは作業内容と個人の能力や興味・関心によって変わります。
よって、作業は苦手で不注意を起こしやすいけどある作業は大好きでつい過集中をしてしまう人も存在します。
不注意でよくあること
- 仕事以外のことを考えてしまう。
- ケアレスミス(誤字脱字、計算ミス、確認忘れなど)をよくする。
- 話の聞き逃しが多い。
過集中でよくあること
- 集中しすぎて他の仕事を忘れてしまう。
- 過集中が終わるとドッと疲れてしまって無気力な状態になる。
- 時が経つのを忘れてしまい、予定に間に合わずに遅刻する。
ライティングの仕事をしているときに没頭しちゃって、仕事が終わった時には寝込むことがあったな!
このように不注意や過集中で仕事がうまくいかないケースがあります。
計画を立てるのが苦手
ADHDあるあるですが、段取りを立てるのが苦手で、スケジュールの組み立てやタスクごとの時間の見積もりが甘い人がいます。
- どれを優先すれば良いのかわからず、とりあえずすぐにできる作業を取り組んだら上司から「別の作業を優先してほしかった」と注意される。
- 余裕をもった外出スケジュールを立てたと思っても実際は移動に時間がかかり、想定外のトラブルに対応していった結果、スケジュールがうまくいかずに取引先に迷惑をかけた。
このように仕事内容の優先順位をつけられない、思っていたのと違って仕事が予定通りに進まなかったと頭を抱えるADHDの人がいます。
ワーキングメモリが弱い
ADHDで弱いとよく言われるワーキングメモリ(一時的に情報を覚える力)。
特に複数のことを同時並行で処理するマルチタスクが苦手な方が多いです。
- 上司の話を聞きながらメモをしているが、書いている途中に次々と話が進んでしまってメモがうまく取れない。
- 他社からの電話を受けながら提出期限の近い書類を作成していたが、同時並行ができず電話ばかりになり、書類の提出が遅れてしまった。
苦手なことを他の人に任せ、他の人が苦手だけど自分が得意なことをその人の代わりにやれると理想的です。
コミュニケーションが苦手
上司からの指示を誤った解釈をして「指示と違うことをしている」と注意され、良かれと思っていた行動が「余計なことに首を突っ込んだ」と嫌な顔をされたことはありませんか?
他にも報告・連絡・相談(報連相)を忘れたり、質問に答えずに話が長くなったりしがちなADHDの人もいます。
周りの人の理解がない
職場に限らず家族や学校、友達や恋人などでもよく悩むのが周りの人がADHDについて理解してくれないことです。
特に上司から「あなたが努力すればうまくいくからあきらめないで」と言われた時は、例え上司に悪気がなくても絶望してしまいます。
ADHDは生まれつきの問題なので、努力が大切なのはわかるけど努力だけで解決できる問題ではありません。
周りの人があなたの障害を理解していない、むしろ興味・関心すら持とうとしない人だらけの職場は、本当に辛いです。
ADHDで仕事ができる、続けるための3つの対処法
ADHDで仕事ができる、続けるための方法は本やネットの情報などでたくさんあります。
代表的な方法は国立精神・神経医療研究センターの臨床心理部ブログで紹介されています。
国立精神・神経医療研究センター 臨床心理部ブログ “ADHDタイプ”の方の対処策②
これらの対処策はすでにネットや本、人から教わった情報で知ってるよという方もいるでしょう。
そこで今回は、発達障害のネットや本などで紹介されることはあまりないけれど、ADHDと仕事で悩んでいるあなたにやってみてほしいことを3つ紹介します。
アウトラインを作り、2割共有をしてみる
これはYouTuberで実業家のマコなり社長の動画で紹介された仕事術です。
アウトラインの作り方関連
2割共有関連(月イチ2割提案も参考にしてください)
仕事をどのように進めるのか、仕事を完成させるまでの道筋(アウトライン)を作り、職場仲間に共有してフィードバックをもらう。
あるいは仕事の20%の段階で「今はこのような状況ですけど、仕事の方向性は間違っていませんか?」と上司に見せてフィードバックをもらう(2割共有)。
これらをすることで、仕事の最初の取り掛かりの段階で仕事の正しい方向を確認することができ、上司や先輩などが仕事でやって欲しいことの認識を共有できるようになります。
急な予定変更に対応できるように空白の時間を作って余裕な時間を作ることもお忘れなく!
成功体験を積み上げて自己肯定感を上げる
ADHDの人は幼少期から否定され続け、自己肯定感が低いまま大人になってしまうことが多いです。
今からでもいいので小さな成功体験を積み上げながら「自分は仕事ができる人」と自己肯定感を上げることをおすすめします。
ADHDに限らず、さまざまな発達障害は、失敗経験や叱られることが多く、自己肯定感が低くなりがちだと言われます。
そうは言っても、仕事となると、褒めてばかりいるわけにはいかないという意見もあるでしょう。それでも、業務上の評価とは違った次元で、本人の困り感に共感的に耳を傾け、個々の置かれた状況のなかでできていることを認めようとするありかたは、組織にとって大切なことなのではないかと思うのです。
同じADHDでも、周囲の声掛けや態度一つで、職場での印象やそれに付随する本人の居心地は案外変わってくるものです。せっかく一緒に働くなら、「落ち着きがなくて困った人」よりも「少しそそっかしいけど愛嬌のある人」と捉えられる組織の方が魅力的ではないでしょうか。
ひだまりこころクリニック
職場全体でADHD当事者の小さな成功体験を認め、当事者自身の自信を少しずつ積み重ねることで当事者が少しずつ自己肯定感を上げ、自分は仕事ができると思うようになり、実際に仕事ができるようになります。
仕事をやめる・転職する
上記のことを含め、ADHDに関するあらゆることを自分で頑張って改善しても、残念ながら会社の人達からその頑張りを見てもらえない場合があります。
仮にADHDと仕事の相性が良くても、職場にいる人々があなたのことを否定して見下してばかりいる、あるいは避けたり無視したり何も助けようとしない人ばかりだと仕事はうまくいきません。
そして、自己分析をし、必要なスキルを就労移行支援事業所や職業訓練などで身に付けながらADHDとの相性のいい職業に就職することを目指します。
転職がすぐにできなくても、せめて退職をして職場から逃げることを考えてください。
仕事をやめると収入がなくなって生活ができなくなるかもしれない不安な気持ちはわかります。
しかし、そのままつらい環境の職場に居続けたら、いつか体や心がボロボロになり、二次障害としてうつや適応障害、不安障害などになってしまうリスクがあります。
人生は一回きりです。
深い心の傷や精神的不調におちいる前に転職活動、あるいは仕事をやめて今のつらい環境から逃げ出すことも真剣に考えてください。
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よくある質問と回答
- 仕事のミスはつらいし、誰かと話して相談したい
-
発達障害者支援センターや障害者就業・生活支援センター(なかぽつ)、通院をしていたらカウンセラーに相談しましょう。
もしあなたが無職で障害者手帳や医者からの診断書がもらえる場合、就労移行支援事業所を利用することも考えてみましょう。
相談だけでなく、コミュニケーションや仕事の進め方などを学べるSSTを受けられる場所があります。
あるいは職業訓練を受け、訓練校の先生やハローワークのスタッフと相談するのもいいでしょう。
まとめ
ここでADHDで仕事ができない、続かないと言われる5つの理由と逆に仕事がができる、続けるための3つの対処法をおさらいしましょう。
- 不注意・過集中
- 計画を立てるのが苦手
- ワーキングメモリが弱い
- コミュニケーションが苦手
- 周りの人の理解がない
- アウトラインを作り、2割共有をしてみる
- 成功体験を積み上げて自己肯定感を上げる
- 仕事をやめる・転職する
ADHDだからこそ、仕事の悩みはとてもつらく、だけど周りから理解されないばかりか悪い評価ばかりになってしまうのは本当につらいです。
しかし、いつまでも今のままでいいわけではありません。
まずは自分でできることから始め、そもそも自分が今の仕事場にいても自分が成長して幸せになれる環境なのか考えましょう。
もし違っていたら取り返しのつかなくなる前にその環境から逃げることを考えてください。
人生は仕事がすべてではありません。
あなた自身を大切にできる行動をとり、あなたが幸せに生きる道を選ぶことを祈っています。
ご意見をお寄せいただけると幸いです