障害者枠で惨めに感じる6つの訳！つらい…しんどい…絶望の底から抜け出したいあなたへ

じんやくんは、なぜ惨めに感じているのでしょうか、理由と対処法をリアルな体験談を基に分かりやすく紹介していきます。

障害者枠で働いているのに辛い……絶望……障害者雇用に入社して後悔しているあなたに捧げたい記事です。

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【総括】障害者枠で働いていて惨めと感じるのはなぜ？

障害者枠なのになぜ惨めに？つらい……絶望の果てに退職する人が絶えません。

障害者雇用で、入社してから実際に転職・退職するまでの期間を見ると、1年以内に3割の人が退職しています。退職した方の割合を障がい別に見ると、身体障がい者では18%、精神障がい者では46%であり、精神障がい者雇用の約半数が1年以内に退職している事が分かりました。

引用元：障害者総合研究所

障害を隠して働くクローズ就労では、1年間で7割の障がい者が退職していることを考えると1年で3割は良い結果でしょう。

それでも、障がい者枠で入社した人が3割やめている理由が気になりますよね。

転職・退職に至る理由

• 1位　障がいの発生・状態変化、体調不良
• 2位　職場の人間関係
• ……
• 5位　障がいへの理解・配慮が無かった

障害者総合研究所が発表したアンケートから、体調不良と人間関係による退職が多いことが分かります。

さらに確認すると人間関係の悪化により、思いを共有したり愚痴を言えないことなどで惨めさを感じてしまうようです。

転職・退職を決断する前にどのようなフォローや対応があれば、前職に残っていたと思いますか？

健常者と同じように辛いことは辛いと話し合いたいですし、わたしのことをわかってほしい……ですよね？

周りに認められる、相応の報酬を受ける、大変な時は気遣ってもらう、思いを共有することなどを実現できないときにみじめだと思いいたるのです。

ここからは、障がい者枠で働いていて惨めだと感じる理由と対処法を具体的に紹介します。

1. 単純な仕事やルーティンワークがメイン
2. いつ休んでもよく、存在意義がない
3. 給与水準が低いと感じた時は？
4. 健常者から心ない言動を受ける
5. 障害者枠なのに配慮してもらえない
6. 障害者の社員は少数派で肩身が狭い

【理由】単純な仕事やルーティンワークばかり

単純作業の毎日を過ごしていて、気づくと惨めに感じることがあるのではないでしょうか。

障がい者枠の特徴は、単純作業やルーティンワークが多いことです。

一般職と異なる業務をしている、思考が必要な仕事や自分や周りと議論して取り組むような仕事をしていない、またはできない、任されないということに惨めだなと感じてしまうのです。

惨めな気持ちにさせてしまう要因

意図せず、1人で完結するような単純作業やルーティンワークを任されてしまう原因は主に2つ。

• 精神・内部障害者は通院などで休むことも多いため、外部とかかわる仕事を進めるのに支障があるのではないか
• 営業やマーケティングのように外出する機会が多い仕事は、車椅子だったり、白杖を持っていると危ないと感じる

合理的配慮を受けていることにもなりますが、気持ちの面で、わたしは健常者のようにいかないんだなと、悔しく思ったり、つらくなるのかもしれません。

誰でもできる＝わたしでなくてもいいのではないか、という気持ちが芽生えてしまい、変わりはいくらでもいるんだ、と言った絶望感にとらわれ惨めになりますよね。

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【対処法】あなた自身で工夫してみる

あなたの存在が会社やチームにとって価値あるものだと思えるケースを2つご紹介します。

1つ目は、言われたことをやるだけでなく、自分の考えを落とし込んだり、アイデアを出すことであなたもチームの一員であること、認められる承認欲求が満たせます。

もう一つは、周りと議論しながら進めていくと、チームの中での人の意見もインプットでき、学びにもなります。

みんなでプロジェクトを動かしている実感が持てるでしょう、それが存在価値が見出せたり、やりがいに繋がるのではないでしょうか。

【抜け出す方法】キャリア申告をする

向上心やスキルが身についてくれば、単純作業やルーティンワーク以外の仕事に挑戦したい人もいるのではないでしょうか。

まず1つは、やりたい仕事や部署移動をキャリア申告書に記載しておく。上司に伝えておく。

企業では年に3回から4回程度上司との1on1がある会社がほとんどです。

所感や状況の話をするときに、希望している職種に挑戦したいと具体的に内容を伝えておけば、上司から新しく仕事を任されたり、他部署と調整してくれるにちがいありません。

伝えるときに当たり前ですが、障害の程度やスキルでどの程度ならできるのかを明確にしておきましょう。

例えば、通院での休みは3ヶ月に１回程度なので、自分でしっかりスケジュールすれば問題がないとか、聴覚に障害があり、交通の弁などに心配があるかもしれないがプライベートでも遠出するので外出仕事もできる。といった具合です。

もう一つは、転職すること。

仕事を経験してきたキャリアがあれば、別の企業に転職する道があります。

障害者雇用でも、給料や昇格基準が通常採用と同じ基準としての受け入れがあるので、挑戦してみましょう。

転職活動の際、失敗しない方法はあなた自身で探すよりも転職エージェントをつけることです。

転職エージェントを頼ることで、あなたは何ができるのか何がしたいのかなどを伝え、要望に応じた企業を紹介してくれます。

すぐに退職したいという理由がなくても、以下のメリットがあります。

• 自身の市場価値
• 外の世界にどのような仕事があるか
• 適宜、良い案件の紹介がある

エージェントに登録後も、資格を取ったり、就労移行支援を受けて技術力や専門性を上げておくことも有意義です。

行動と努力がルーティンワークばかりでなく、身につけたスキルを買われて、あなたの理想の仕事が見つかることでしょう。

【理由】いつ休んでもよく、存在意義がない

障害者枠では、会社の中で存在価値がないのではと不安になるという声が多くありました。

• 仕事内容が途中で終了
• いつ休んでも良い

上記2つの理由で、惨めと感じることが多いようです。

【口コミ】内部障害 / 30代男性

自分の発案で始めた企画の仕事が別の部署に移ってしまい、ルーティンワークに切り替わり燃え尽き症候群に近い状態になった経験があります。
今の仕事は、自分じゃなくてもできる仕事ばかりで辛いな、もう期待されてないのかなと思ったことがあります。

「精神疾患で会社ではのけ者ですが、働きたいです。 しかし障害者枠だからつらい。障害者枠なのにつらい。 毎日泣いてます。会社に行って地獄、家にいて絶望」

あなたが休むことに支障がないと感じたら、自分がいてもいなくても変わらないと惨めになります。

一度、ネガティブ思考にはいると、わたしは存在意義がないと悪い心理的効果を発揮します。

【抜け出す方法】ポジティブ変換、働く環境を変える

休んでも支障がない、仕事を取り上げられ惨めで不安な毎日を過ごしていると体にもよくありません。

まずは、考え方を自己中心ではなく客観的にとらえるとよいでしょう。

障害の影響で休んでしまう可能性がある、任されている業務が途中で変更になった。

会社はあなたに合理的配慮として、いつ休んでも大丈夫な仕事に従事してもらっています。

障害者だけでなく健常者であっても休むことはあり、1日2日その人がいなくても会社は回るのです。

だからといって休むことは悪いことではありません、体調の悪い時はしっかり休むのも仕事です。

あなたの手を離れて他の人が引き継いだとしても会社に貢献したと考えることもできます。

悔しければ、日々努力を積み重ね、見返しましょう！

本当に、あなたに合わない職場であれば転職し、環境を変えるのも良いですね！

【理由】障害者雇用の給与水準が低い

障害者雇用は日本国民全体の平均と比較して給料が低いのは事実です。

2016年に制定された『障害者差別禁止法』では、障がいの有無によって分け隔てられることなく尊重され、障害者雇用であっても、基本的には一般枠での雇用と同様の賃金が支払われることに……。

平成30年度に厚生労働省が発表した『障害者雇用実態調査』によると、平均月収は以下の通りです。

対象者（障害内容）	給料（円）
発達障害	約21万5,000
精神障害	約12万7,000
発達障害	約12万5,000
知的障害	約11万7,000

調査結果から、賃金が低いことや障害別に賃金が異なることが分かります。

2018年の日本国民全体の平均年収は約441万に対して、

障がい者の平均年収は約220万となっており、200万円もの差があります。

一般の平均賃金と比べ低いのは、障害者ならではの雇用形態と労働時間が原因といわれています。

【抜け出す方法】一般枠への転向、転職する

あなたのスキルの基準より給与水準が低いと感じたら、以下を試すのがおすすめです。

• 障害者枠ではなく一般枠に移動
• 職場を変えてみる

自分の障害の程度を踏まえ、障害者枠から一般枠に切り替えても大丈夫だと思えたなら挑戦してみるのもありです。

一般枠は、配慮してもらうことが難しくなるケースもあります。

一般＝健常者と同じ水準で働くため、配慮を受けることが前提にない。

その代わりに責任のある仕事や単純作業やルーティンワークにとどまらない仕事を任せてもらえます。

もう一つの方法は、転職し別の会社に行くことです。

あなたのキャリア、スキルに応じて今よりも給与の高い企業を探しましょう。

転職前に、何がしたいのか給料はいくら必要かなど棚卸し、あなたと同じ状況の障がい者をたくさん見てきたキャリアアドバイザーに相談するのが近道です。

その試みが、あなたの状況を好転させ、惨めに感じる毎日を過ごさなくてよくなる未来が待ってます。

【理由】健常者から心ない言動を受ける

同じ会社の社員から心ないことを言われ惨めになるという、かなりセンシティブな問題に発展することも。

【口コミ】内部障害1等級 / 20代男性

障害者本人が、いくらできることをアピールしても、「休まなきゃいけないことも多いし、責任のある仕事はできないでしょ」「チームプロジェクトに参加するのは難しいでしょ」などと言われ、例えばプロジェクトメンバーに選ばれなかったり、単純作業ばかり押し付けられることがあり、惨めだなと感じてしまう。
引用：独自インタビュー

ハラスメントに当たることを平気でいってくることもあります。

あなたは「見えないくせに」とか、「聞こえないくせに」と言われたり、他にも「体力ないのね」とか「休んでばかりだね」などと耳を疑う言葉。

障害者に対しての偏見や、見た目で判断して発言する、すべて差別的な発言と言えるでしょう。

人によっては悪気なく言っていることも、「どうせ◯◯だから無理でしょう」とか、暗にあなたは役に立たないなどといった内容を、思ったまま伝えてくる経験はありませんか。

他者からの差別的な言動は、当事者が傷つくのはもちろん、私たちの障害がコンプレックスになったり、自尊心を壊された思いになったりして惨めに感じてしまうのです

【抜け出す方法】退職する前に理解者へ相談しよう

心ない言動を受けることはとてもつらい気持ちになります。そんな時はコンプライアンス部門やリスクマネジメント部門に相談することが先決です。

転職や退職を決断する前に上司や人事担当者へ相談したかという質問では、「相談した」人は42%、逆に「相談しなかった」という人は58%であり、約6割の方が相談しないまま退職。

引用元：障害者総合研究所

一方で、退職を決断する前に欲しかったフォローや対応では、相談できる人、場所、機会が上がっています。

相談する際に必要な、あなたが言われたことはいつどこでだれにと記録にしておきましょう。

惨めに感じるということのうち、心ない言動を受けることは許し難いもので、あってはならない差別と同じです。

気丈な態度で対応し、やめてもらえるよう勇気ある行動を。

もしくはそれでも改善されなかった場合は、やむを得ず転職するなどの方法もありますが、まずは然るべきところに相談することから始めましょう。

【理由】障害者枠なのに配慮してもらえない

障害者枠で入社したのに、配慮してもらえていないという声も聞きます。

視覚や聴覚障害者は、新進的に疲れやすい病気でないため残業が多い業務に割り当てられることもしばしば。

一方、内部障がい者は、外見から判断できないため、障害のことを知らない人に業務を押し付けられることも。

【口コミ】内部障害1等級 / 30代男性

内部障害者だから見た目で障害者とわかりづらく、他の社員と同じように何でも押し付けられる、任されてしまうことがあり、障害であることを伝えているはずなのにという気持ちから惨めに思う。
引用：独自インタビュー

上司や一部の社員にだけしかあなたの状況が伝わっていないと、よく知り得ていない社員から、差別的な言動や過度な残業などの行き過ぎた仕事の押し付けなどを受けてしまうのですね。

仕事を何でも押し付けられたり任されたり、残業をたくさんして頼られているなと思える人もいるかもしれませんが、障害者枠で入社した以上はきっちりとした配慮を受けられるように努力しましょう。

【抜け出す方法】恐れずあなたの障害を知ってもらう

必要な配慮を受けられないことや、キャパオーバーな仕事を押し付けられないためには、あなたの障害の程度と必要な配慮事項を部署内に共有する必要があります。

障害者枠なのに配慮をしてもらえていないと感じた時もまずはしっかり上司と相談しましょう。

採用時に人事部には伝えられていたとしても、直属の上司にうまく伝わっていないことも。

必要な配慮についてしっかり伝えることはとても大切なこと、定期的な上司との面談ではなく、自ら上司に声をかけて話せる時間を確保しましょう。

上司に伝えること

• 必要な配慮は何か
• 一緒に働く人にも伝えてもらう

【理由】障害者の社員は少数派で肩身が狭い

企業には一定数の障害者を雇い入れなければいけないとはいうものの、健常者の社員と比べれば障害者社員の数は少ないのは紛れもない事実。

あなたと同じような人が少ないため、想いを共有することもなかなかできなくて、”わたしだけが辛い”など悪い考えが出てきて孤立してしまい、惨めさを感じます。

特に珍しい病気や、病気の進行が著しい場合、同程度の障害者社員が周りにおらず孤立することになってしまいます。

どうしてもわたしだけが取り残されたとおもったり、自分を理解してくれる人がいないと思い込み、惨めさを感じてしまうようです。

【抜け出す方法】同じ仲間がいるコミュニティに入る

障害をもつ社員が少なく肩身が狭いと思う時は、同じような障害を持つ仲間との繋がりを作りましょう。

例えば新卒で障害者採用を受けた場合は、同期が何人かいますよね。

同期と話しわたしたちが会社で過ごして出てきた悩みや苦労などを共有すると、お互い共感しあえスッキリすることも。

転職で入社した人は、障害者の社員の集まりなどがある企業もあるのでコミュニティに参加することがおすすめです。

先輩後輩関係なく、障害者社員だからこその悩みなどを共有することでこちらも同様自分だけじゃないんだと思い、励まし合うことができるのです。

会社にこのようなコミュニティがない場合は、例えば聴覚障害者の会に参加したり、同じ病気の人同士が集まるコミュニティに参加しましょう。

同じ障害や病気の人のいるコミュニティはネットで検索すればすぐにヒットします。

同じ障害者の集まりだからこそ会社や業種が違っても分かりあえ、一人じゃないんだと感じられます。

よくある質問と回答

障害者雇用で後悔するのはどんな時？

障がい者雇用で後悔する代表的なケースは2つ。

• キャリアアップを目指したいのに定型業務が中心
• 一般職と同じ仕事をしていても、給料に差がある

そのほかにもたくさんあるので本記事をご覧ください。

発達障害の就職は惨めでつらいの？

発達障害で就職するのが不安なあなたの気持ちはよくわかります。

支援サポートや適職を見極めることで乗り越えた人はたくさんいます！

詳しく下記の記事で紹介していますのでご覧ください。

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まとめ

障害者枠で惨めに感じる場合に必要なのはコミュニケーションと環境を変えること、仲間を増やすことです。

必要に応じて上司に相談したり、場合によっては転職したり、同じような人が集まるコミュニティに参加したりすることで解消していきましょう。

あらゆる原因がきっかけとなり、惨めと感じてしまうことがあるでしょう。

しかし、だからといって簡単にあきらめず、改善していく努力をすることでその気持ちから逃れられます。ぜひ最後まで諦めず胸を張って仕事に臨めるようにしていってください。